
昨年から急速に普及したテレワーク。ただ多くの企業の実情はというと、緊急事態宣言をきっかけに、半強制的に導入せざるを得なかったというのが本音ではなかったでしょうか。
多くの企業はテレワーク導入から1年以上が経過し、様々な課題と共に大切なことも見えてきたのではないでしょうか。そして、いま現在はワクチン接種も始まり、多くの企業では自社の働き方の見直しを考えているかと思います。出社の割合を増やす意思決定をしている企業も多くあろうと思います。
この転換期のタイミングに、テレワークの経験から見えてきたキーワードをいくつかご紹介します。
このキーワードは、ポスト・コロナの働き方、出社とテレワークを両立(良いとこ取り)したハイブリッドな働き方において重要なものとなります。
コロナ以前、働き方改革が叫ばれていた頃から、「心理的安全性が仕事の成果にも影響を与える」と言われ始めました。心理的安全性が担保されると、積極的かつ自主的に行動するようになり、心理的安全性が担保されたチームでは「働きがい」を持つ人が次第に多くなると。
ここで言う心理的安全性とは、「地位や経験等に関わらず、率直に意見が言える」、「過剰な気遣いや忖度なくコミュニケーションが取れる」といったことを言います。
これは、「プロジェクト・アリストテレス」という試みからも実証されています。(2012年に、「生産性の高い、成果を出すチームの特徴・傾向は、”そのメンバーに心理的な安全が確保されているチーム”だ」、という調査結果を導き出したグーグルの社内プロジェクトです。)
そんな中、2020年に緊急事態宣言が発令され、テレワークが急速に普及しました。テレワークを実践した企業からはこんな声が聞こえてきました。「ちょっとした相談が出来ない、話しかけづらい、コミュニケーションを取りにくい」や「チームの一体感を感じにくい」という声です。特に若年層や社歴が浅い社員から。
その理由としては、各社テレワーク導入に向けてオンラインツールを用意したが、「そこで雑談をするのはハードルが高い、雑談することを遠慮してしまう」ということと、「テキストだけでは伝えきれない不安」といった理由のようです。メラビアンの法則で言われるように、表情や身ぶりや手ぶりといった情報が重要な役割を果たしているからです。
上記の課題でも触れましたが、テレワーク下で心理的安全性を育むために急速に見直されたことが、雑談の大切さです。わざわざ雑談の時間を設けるといった取組みを多くの企業が取り入れました。
毎朝オンラインで雑談の時間を設ける、web会議では最初に数分雑談してから本題に入る等。
このような取組みより、気軽に、率直にコミュニケーションが取れる土台を作った上で、「ザッソウ」という新しい手法が推奨されています。これは、「雑談+相談」という意味と、「雑に相談する」という意味を持っています。この期待効果は、ふわっとした状態から(考えがキチンと固まる前から)気楽に相談出来るので、回数が多くなり、軌道修正がしやすく、結果として精度とスピード感が高まることが期待出来ます。
心理的安全性が高い組織の特徴※、「話しやすさ~何を言っても大丈夫」、「助け合い~困った時はお互い様」、「挑戦~取りあえずやってみよう」、「新奇歓迎~異能、どんと来い」といった組織文化作りへと繋がります。
(※出典:「心理的安全性のつくりかた」石井遼介著)
ワクチン接種が始まり、これからの働き方の方針を出社の割合を増やす働き方へ舵を切ったとしても、この期間に見直されたこと、新たに得られた考え方や手法は組織運営に活きるものです。
そして、出社が当たり前だった頃のオフィスとは意味合いが変わり、心理的安全性や組織一体感を育む役割、そのためのコミュニケーションが行える環境がより一層求められてきます。
そのために、
こんな役割・機能が、これからのオフィスに求められてきています。
去年から体験を重ねてきたテレワークを無かったことにするのではなく、テレワークと出社が両立、良いとこ取りをした働き方へ、テレワークでの働き方とその環境整備、役割の変わったオフィスでの働き方と環境整備をお手伝い出来ればと願っています。
プロの視点でテレワークやオフィスの評価と改善点を抽出する、ウチダシステムズの「オフィスアセスメントサービス」をぜひご活用ください。ご興味のある方は、フォームからお気軽にお問い合わせください。
移転や改装というイベントを、社員のベクトルを揃える機会として活かします。
その準備期間を通じて、組織の目指す姿やその働き方を社員が自ら考え、周知し、率先垂範を行い、移転・改装前から組織の行動変化を起す。自社の目指す姿や働き方に誇りが持て、そのプロセスを通じて組織一体感が高まる。
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ライター後藤 辰之
ウチダシステムズについて
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